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朝起きると肩が痛い5つの原因|理学療法士が解説

著者:院長 けん理学療法士公開:

朝、目が覚めて体を起こそうとした瞬間、肩に鈍い痛みや重だるさを感じたことはありませんか?一晩休んだはずなのに、むしろ朝の方が肩がつらい——そんなお悩みを抱える方は意外と多くいます。

理学療法士として整形外科・回復期リハ病院で10年以上勤務し、現在は名古屋・金山で整体院を運営している私が、朝の肩の痛みが起こる5つの主な原因と、今日からできるセルフケアをわかりやすく解説します。

朝の肩痛の多くは「睡眠中の問題」が原因です

朝起きたときの肩の痛みは、その多くが睡眠中の姿勢・枕の高さ・寝具の問題によって引き起こされます。夜間は体を動かす時間が少ないため、筋肉への血流が低下し、疲労物質が滞留しやすくなります。その状態が長時間続くことで、起床時に痛みとして現れるのです。

セルフケアで改善できるケースも多いですが、痛みが強い・長く続く場合は専門家への相談をおすすめします。

こんな症状はありませんか?

  • 朝起きた直後だけ肩が痛く、動かすと徐々に楽になる
  • 枕を変えたら翌朝の肩こりがひどくなった
  • うつ伏せや横向きで寝ることが多い
  • デスクワーク中も肩がこりやすい
  • 夕方よりも朝の方が肩の重さや痛みが強い

ひとつでも当てはまる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

朝の肩の痛みが起こる5つの原因

① 睡眠中の姿勢による肩への負担

横向きで寝ている場合、下になった肩に体重がかかり続けます。長時間同じ姿勢でいると肩関節周囲の組織への血流が低下し、起床時に痛みとして感じやすくなります。

特にうつ伏せ寝は、首を横に向けた状態が続くため、肩から首にかけての筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋)に大きな負担がかかります。理学療法士の視点からは、仰向け寝が肩への負担が最も少ない姿勢です。

② 枕の高さや硬さが合っていない

枕の高さが合っていないと、首の自然なカーブ(頸椎の前弯)が乱れます。その状態が6〜8時間続くことで、肩周りの筋肉が過緊張を起こし、朝の痛みやこりにつながります。

理学療法士の視点では、仰向けで寝たときに頭が約15〜20度前屈する高さが頸椎への負担が少ないとされています。枕が高すぎると首が前に曲がりすぎ、低すぎると後方の筋肉が伸ばされすぎた状態で朝を迎えます。

③ 筋肉の慢性疲労と血流低下

日中のデスクワークやスマートフォンの使用で、肩周りの筋肉(僧帽筋・肩甲挙筋など)は慢性的な緊張状態になっています。

睡眠中は体を動かす機会が少ないため血流が低下しやすく、疲労物質(乳酸・発痛物質)が滞留したまま朝を迎えると、こりや痛みとして感じます。日中に血流を促すストレッチを習慣にすることが、朝の症状の予防につながります。

④ 肩関節インピンジメント(挟み込み症候群)

肩を上げる動作で腱板(けんばん)が肩峰(けんぽう)と烏口肩峰靭帯の間に挟み込まれる状態です。朝は関節液の循環が少なく組織が固まっているため、起き上がる際の動作で痛みが出やすくなります。

肩を横に上げると途中(60〜120度付近)で痛みが出る「有痛弧」がある場合、このインピンジメントを疑います。放置すると腱板断裂に進行するリスクがあるため、早めに専門家へ相談してください。

⑤ 五十肩(肩関節周囲炎)の初期症状

40〜60代に多い五十肩(癒着性関節包炎)は、初期症状として「朝だけ痛い」「夜中に痛みで目が覚める(夜間痛)」という形で始まることがあります。

五十肩の特徴は、肩を動かす全方向で痛みと可動域制限が生じることです。放置すると可動域が著しく低下し、日常生活に大きく支障をきたします。早期からの適切なリハビリが回復期間を大幅に短縮します。

今日からできる3つのセルフケア

ステップ1:起き上がる前の「肩まわし」(30秒)

ベッドの上で仰向けのまま、両肩を耳に向けてゆっくり引き上げ→後ろに回す→ストンと落とす動作を5〜6回繰り返します。

効果: 就寝中に低下した肩まわりの血流を促し、筋肉をウォームアップさせます。起き上がり前に行うことで、動作時の急な痛みを予防できます。

ステップ2:タオルを使った首横ストレッチ(各15秒)

椅子に座り、折りたたんだタオルを首の後ろに軽く当てながら、頭をゆっくり右へ傾けます。左肩から首にかけて伸びを感じたら15秒キープ。反対側も同様に行います。

効果: 肩甲挙筋・斜角筋・胸鎖乳突筋を伸ばし、首から肩にかけての緊張を和らげます。毎朝の習慣にすることで慢性的な肩こりの改善が期待できます。

ステップ3:肩甲骨寄せエクササイズ(10回)

椅子に腰かけ、両手を膝に置いた状態で肩甲骨をゆっくり背骨の中心に向けて寄せ、3秒キープして緩めます。

効果: 僧帽筋中部・菱形筋を活性化し、肩まわりの血流改善と姿勢改善に効果的です。デスクワーク中に1〜2時間ごとに行うのが理想です。

来院を検討すべきサイン

以下の症状がある場合、セルフケアだけでの改善は難しい可能性があります。早めに専門家に相談してください。

  • 腕・手・指先にしびれや脱力感がある
  • 肩を動かすと鋭い痛みが走る
  • 2週間セルフケアを続けても変化がない
  • 夜中に痛みで目が覚める(夜間痛)
  • 腕が肩の高さ以上に上がらない
  • 転倒や事故の後から痛みが始まった

特にしびれや脱力がある場合は、頸椎の神経障害の可能性があり、セルフケアで悪化させることがあります。必ず専門家の診断を受けてください。

参考文献

  • 日本整形外科学会「肩関節疾患ガイドライン 2013」
  • Neer CS 2nd. Impingement lesions. Clin Orthop Relat Res. 1983
  • 厚生労働省「e-ヘルスネット 肩こり」

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Re:BODY|名古屋・金山 整体院

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よくある質問

Q.朝の肩こりはなぜ起こりますか?
A.睡眠時の姿勢や枕の高さが影響している場合が多くあります。夜間は体をあまり動かさないため血流が低下し、疲労物質が滞留したまま朝を迎えることで痛みやこりが生じます。
Q.朝の肩こりは温めるべき?冷やすべき?
A.急な強い痛みや炎症(赤みや熱感)がない場合は、温めて血流を促すのが基本です。入浴やホットタオルで肩まわりを温めることで、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
Q.枕を変えると肩こりは改善しますか?
A.枕の高さが原因の場合は、適切な高さの枕に変えることで改善することがあります。仰向けで寝たときに頭が約15〜20度前屈する高さが目安です。ただし枕だけが原因でない場合もあるため、セルフケアと組み合わせることをおすすめします。

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